松田医薬品株式会社/Matsuda phamaceuticals

入浴に関するQ & A

そもそも、なぜお風呂にはいらないといけないのですか?シャワーではだめですか?

シャワーでも体の汚れを取る事はもちろん可能ですが、お風呂に浸かる事をお薦めします。
お風呂に入るとシャワーでは得られない身体に良い効果が沢山あります。

ではその良い効果とは何か、まず湯船に浸かると温熱作用で体温が上がり、足や指先の毛細血管まで血管が拡がって血流がよくなります。普段から運動やストレッチを心がけていないと毛細血管まで血液を行き渡らせる事は日常の生活では難しいのですが、入浴によりその効果が得られます。血流が良くなる事により、新陳代謝が高まって体内の老廃物や疲労物質が血流とともに取り除かれ、疲労回復やコリ、痛みがやわらぎます。

また湯船の中では、水圧で圧迫され体が細くなり、体の表面だけでなく、水圧が皮下の血管にも加わります。そのため、手足にたまった血液が押し戻されて心臓の働きが活発になり、血液やリンパの流れをよくします。

また、プールや海に入ると体が浮くように湯船でも浮力が働いています。その時の負荷はなんと普段の約9分の1になります。その為、体重を支えている筋肉や関節を休ませることができ、体全体の緊張がほぐれ体だけでなく心もリラックスできる時間を得られるのです。

このように毎日入浴を続ける事で、血流が改善され、汗腺が発達し汗を出しやすくなります。冷えやむくみの解消や加齢臭の予防にもなります。
また基礎体温も上昇します。人は基礎体温が一度下がると、ウィルスなどに対する免疫力が30%も下がるといわれています。最近はシャワーが多くなったせいか、平熱が36.5度以下の低体温の方が多くなりました。
特に低体温の方は毎日の入浴を心がけ、基礎体温を上げる事がとても大切です。

シャワーは手軽で簡単ですが、体に良い効果を得る為に、是非毎日お風呂にゆっくりと浸かる事をお薦めします。

お風呂には何時ごろ入るのが効果的ですか?

特に制限はありませんが、「食後」は食べ物を消化する為、胃に血液が集まっているので入浴すると消化に良くない為お薦めできません。できれば「食前」の入浴をお薦めいたします。

さらに弊社お薦めの入浴タイミグは、「安眠効果」を得る為に睡眠する2~3時間前の入浴をお薦めしています。入浴をすると体温が上昇し、入浴後は徐々に体温が下がっていきます。その時体本来の疲れがどっと出て睡眠の準備が整います。このタイミングで睡眠をとり熟睡できれば、肌の皮脂の分泌や成長ホルモンの分泌が活発になり、翌朝の目覚めが良く、お肌の調子も良くなります。

弊社では毎日の疲れをリセットし、翌朝までぐっすり眠れる質の良い睡眠効果が得られる「就寝前」の入浴をお薦めしています。

お風呂にはどれぐらいの時間入るのが効果的ですか?

入浴時間は「20分以上」の入浴をお薦めします。その際入浴前と入浴後に十分水分補給をしてください。目安は300ml~500mlです。この20分は長いと思う方もおられるかと思いますが、この時間が最も入浴の効果を得られやすい時間になっています。

それはなぜかと言うと、入浴してから温まった血液が体全体に行きわたるまでの時間が約20分だからです。温まった血液が循環しない内にお風呂から上がると体表面だけが温まり、すぐに湯冷めをしてしまい入浴の効果が十分に得られません。これは非常にもったいない事です。

最初は大変かもしれませんが、入浴は20分もしないと言われる方は一度20分以上の入浴を試してみてください。個人差はありますが、約15分後くらいから信じられないくらい汗が出てきて湯上がりもさっぱりし、体の疲れが出てきていつもと違う感覚を得られると思います。
入浴の効果を十分に得る為にぜひ挑戦してください。

本当は入浴中に、何もせず今日あった事を振り返ったり、できるだけのんびり入浴をするのが一番なのですが・・・
20分も入浴できない!とお考えの方に20分以上の入浴をする為の工夫をお伝えいたします。まず体が温まり緊張が取れた状態の時にお風呂の中で軽くストレッチとマッサージをしたり、または、入浴中に防水ケースに入れたスマートフォンでインターネット検索や動画を見たりすると、あっと言う間に20分がたちます。

お風呂の温度は何度が適温ですか?

弊社ではこのお風呂の温度を重要視しています。
季節ごとに少し違いますが。春から秋にかけては「38℃」冬場は「40度から41度」の温度で入浴をお勧めします。

「38℃」というのは人間の体温より1~2℃と少し高いくらいです。入浴すると少しぬるい、ものたりないと感じるかもしれませんが、時間が経てばしっかりと汗が出て体の芯まで温まります。
この温度は入浴時に心臓の心拍数が早まり急な血圧の上昇がなく体に「負担」がかからない温度です。血圧が低下し「副交感神経」が優位になりリラックスする事ができます。また体表面の皮脂も出すぎず、お風呂上りの乾燥による肌の痒み予防にもなります。

冬場の「40℃~41℃」と言うのは浴室の温度が夏場に比べて低く、肩から頭にかけて冷えやすく血液が循環する際に冷やされ温まりにくく夏場より、少し高い温度の入浴をお薦めします。浴室暖房の設備があり暖房をつけている場合は冬場でも「38℃」での入浴をお願いします。「42℃以上」での熱い温度の入浴は絶対にしないでください。

どうして入浴剤が必要なのですか?

入浴剤には、さら湯にくらべてお湯を柔らかくしたり温浴効果による作用を、さらに効率良く発揮させる働きがありますので、入浴剤の使用をお薦めします。

さら湯に入浴するとたしかに体は温まりますが、湯冷めしやすく、また水道水中の塩素により乾燥肌の方や皮脂量が少なくなったお年寄りの方は体に必要な皮脂まで取られ、肌のバリア機能が弱くなります。

入浴剤もさまざまなタイプの物があり、温泉成分を配合したもの、清浄作用を高めたもの、炭酸ガスが発生するもの、保湿成分、生薬成分を配合した入浴剤などがあります。

熱いお風呂にはいると気持ちがよいですが、体によくないのですか?

はい、大変危険です。
熱いお湯に入ると気持ち良いという方もいらっしゃいますが、高い温度で入浴すると人間に必要な体表面の皮脂をとりすぎ乾燥肌になります。なによりも高い温度のお湯に浸かると入浴した時に、血圧が急激に上昇します。42度~43度の熱めのお風呂に入った場合、身体がお湯の熱さにびっくりして、抹消の血管が収縮します。そのため血圧も急上昇するわけです。この反応のことを「驚がく反応」と呼びます。

驚がく反応が起きて、血圧が急上昇すると脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすい状況になります。
しかし、さらに怖いのは、驚がく反応の後に起きる身体の状態です。驚がく反応を起こし急激に上昇した血圧は、あるピークを境に今度は急激に下降します。この時人間の頭はボーッとなり心地よい感覚になります。このせいで熱いお湯がくせになる方も沢山いるのではないでしょうか。

しかし血圧が急激に下がる事で、脳に血液が十分に送られなくなり、意識障害を起こし意識を失い、お湯が肺に入ってショック死する事があります。新聞などでも年間1万人以上の方がお風呂場で亡くなった報告がされています。これは交通事故の年間死者数より多い件数です。

サウナ風呂にはいると汗が出てすっきりしますが、効果はありますか?

一般的なサウナは80~90℃の熱気浴です。お風呂と似た作用としてサウナでは、自律神経を優位にさせスッキリし、サウナも体に良い効果はあります。
大量の汗とともに毛穴の汚れもとれます。しかし、高温のサウナに入ると脈拍がしだいに増えて、心臓への負担が大きくなります。

サウナ風呂に入る場合は「低温サウナ」をお薦めします。しかし同じ温熱効果を得るには、浮力作用で体の緊張をほぐす作用があるお風呂の方が効果的だと考えます。

入浴は毎日しないとだめですか?

肌の古い角質を除去したり、入浴の効果で体の疲れを取り、健康的な毎日を送る為にも
毎日の入浴をお薦めします。

小さな子どもがいます。入浴剤は子どもが入っても大丈夫ですか?

小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、香りの強い入浴剤や肌に刺激がない入浴剤であれば生後3ヶ月から使用できますので一緒に入浴できます。
弊社の「うるおい家族」という入浴剤は、無香料無着色で生後3ヶ月の赤ちゃんからご使用いただけます。
入浴の際、お子様が入浴剤やお湯を飲まないように気を付けてください。

半身浴が体によいと聞きましたが、本当ですか?

半身浴は心臓への負担が少なく、体も芯から温まる事ができますが、入浴時間が長くかかり、肩まで浸かる全身浴ほどの水圧効果が得られません。
しかし読書をしたり、ゆっくりと時間を過ごしたい時にはお薦めです。その際は肩などが冷えないようにバスタオルなどをかけておくと良いでしょう。

入浴剤には様々な種類がありますが、どれを選んでよいかがわかりません

入浴剤を選ぶ基準としては、ご自身の体の症状や気分に合わせて選ぶ事をお薦めします。たとえば乾燥肌の方やお肌に潤いを与えたい方は保湿成分配合の入浴剤、気分をスッキリさせたいときはアロマオイル配合などの香りが良い入浴剤、お肌を引き締めたい方はバスソルト入浴剤、体の疲れを取りたい方は、生薬配合の入浴剤を選ぶと効果を実感できると思います。

お風呂にゆっくり入ってもなかなか疲れが取れません。

毎日の正しい入浴を続けてください。個人差はありますが、効果が現れ疲れが取れます。
毎日20分、ぬる目のお湯にゆっくり浸かって下さい。